連休って事で金・土と家を空けていた為、更新が止まってました。とりあえずはKanonと護くんのレビューをさくさく進めんとなぁ…
 てな訳で今回は第5話です。
   まずはアバン。ここは今までは少女のモノローグに合わせて結構抽象的な映像(但し原作プレイ済みの人間にとっては思いっきり深読みが可能な映像)が流れていたのですが、今回はこのモノローグが一体誰のものなのかはっきり解る映像になっていました。 以前にも書きましたが原作ゲームではこのシーン、声が入ってない上に雪が降ってる所しか画像もない為、クライマックスまで誰が語っているのか解らないようになっていました。(恐らく制作者が意図的にやったものでしょう。実際管理人も土壇場まであれは祐一のモノローグだと思っていましたから)今回のアニメ化において京アニがあえてこのシーンにミスディレクションを用いなかったのはどういう意図があるんでしょうか?(やろうと思えば原作通りにできた筈です)気になる所です。(まぁ、単純に解りやすくする為かもしれませんが) ちなみにこのシーン、東映版では少女の語り+
 こんな感じの映像でした(雪の結晶の中の画像は先週のダイジェスト)
   先週のラストは夜の学校で祐一と舞が出逢った所で終わりましたが今週はその続きからです。 さて、今回Kanonが京アニの手によって再アニメ化されるに当たって管理人的にいくつか注目したい点があったのですが、その中の一つが『舞ルートにおける魔物の描写』でした。そして今回、その描写が具体的になると内心楽しみにしていたのですが……いませんね、魔物。何度か見返してみたのですが、舞は間違いなく何もない空間に向かって突撃し、斬撃を加えています。 うーん、これは『魔物の具体的描写はない』でFAなんでしょうかね?そうなると京アニはかなりの難問に挑戦してるのかもしれませんね。なにせ相手のいない剣劇ってのは第三者的視点で見ると相当見せ方に工夫しないと極めて滑稽な画になりますから…
   ここでテロ発生。第1話の名雪の着替えシーンでも思ったんですが、TBSは間違いなく狙ってテロップ入れてますねぇ… まぁ、お約束って言えばお約束にも程があるお風呂でばったりのシーンですが、よく見ると真琴と一緒に湯舟に入ってるヒヨコのおもちゃ、コレが気持ち悪いくらいになめらかに動いているんですよ。普通こんな小物にまでCG使うかなぁ…
   今週のあゆパート、1分11秒。先週までの扱いと比べると急に扱いが小さくなってます。まぁ、原作でもこの辺りで共通ルートから個別ルートに移行してますし、あゆの扱いが小さくなった分、他ヒロインの比重が大きくなっているのでこれは仕方ない事でしょう。…とはいえ名雪の空気化の方はますます進行してる気もしますが… ちなみに先週、今週と続けてあゆが水瀬家を訪問してますが未だにあゆと名雪の直接的な遭遇はないんですよね。この二人のすれ違い状態、一体いつまで続くんでしょうか…ん?そういや原作ではそもそもあゆと名雪の直接対決ってありましたっけ?前回のプレイがかなり前なんで見事に記憶が風化してるなぁ、あゆが水瀬家を結構訪問してるのは覚えてるんだけど…
   もの喰う人々。この作品とにかく食事シーンが多いです。しかもそれぞれが非常に美味しそうに描かれているんですよね(ジャム除く)。なんでここまで美味しそうなのか考えてみたのですが、丁寧に描かれた画は勿論ですがそれとは別に『音』も効果的に使われているんじゃないかと思います。今回の食事シーンを耳を澄ませて聴いてみると、漬物を食べるポリポリって音やタコさんウィンナーを噛み切るプチッという音まで入ってました。漬物の音はともかく、ウィンナーを噛み千切る音って今までのアニメでは聞いた事がないような…毎度の事ながら京アニの芸の細かさには驚かされます。
   舞と佐祐理さんとのお弁当の直後に栞と逢うって……作中ではあまりにも自然で気にならないんですがよくよく考えると凄いことしてますよね、この男。 まぁそれはさておき栞パートです。今週も栞は自分の姓を明かしませんでしたし、祐一との会話の中で「うん、そうするね、お兄ちゃん」とか「祐一さん、本当にお兄ちゃんみたいです」のような台詞も出てきました。 (以下原作ネタバレあり故反転。但し管理人の考察という名の戯言が多分に含まれてるので決して真に受けないように。)これってある意味代替行為の一種なんでしょうかね?現時点で栞は完治する見込みのない病気に侵され、近い将来の死を宣告されている身で、しかもその現実に耐えられなかった(一番近い肉親の)香里からは拒絶されている状態です。絶望のどん底にいる状態で最後に縋り付きたい相手からの拒絶……栞が拒絶された姉の代わりに(無意識の内に)祐一を兄として縋りたくなるのは自然な事かもしれません。 ……ひょっとしたら京アニ版Kanonでは祐一と栞は恋愛関係ではなく擬似的な兄妹関係として描かれるかもしれませんね。今週の栞パートのラストで出てきた3つの雪玉、これが栞と祐一、それと香里の3人を暗喩してるような気がしてなりません。 (ここまで戯言)
   再び舞台は夜の学校。ここでは原作でもあった舞と真琴の遭遇が描かれています。それにしても舞の真琴に対する行動、なんとなく第1話の野良犬に対する対応とそっくりな気が…ひょっとしたら舞の眼には真琴が本来の姿として写ってるのかもしれません。
今週は舞と真琴、2人のウェイトが大きい回でした。(反面あゆと名雪が割りを食ったような…栞はいつもと同じくらいですね)このような構成から考えるとクライマックス以外は完全な各ヒロインの当番回ってのはないんでしょうかね。できれば1回づつくらいはあってもいいような気がしますけど。 とはいえ今週も濃密な30分でした。なんというか京アニ版としての深読みが楽しくて楽しくて…(笑)また来週も楽しませてくれる事を期待します。
今週のおまけ
 この真琴、どうしても観鈴に見えるんですけど…
テーマ:Kanon~カノン~ - ジャンル:アニメ・コミック
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